輸入ピアノ、スタインウェイの選定の旅~(3)~
ハンブルクとニューヨーク
スタインウェイ・アンド・サンズのピアノは、
ドイツのハンブルク工場とアメリカのニューヨーク工場で製造されています。
同じブランドでありながら、製造地ごとに音色やデザインに微妙な違いがあり、演奏者の好みによって選ばれることが多いです。
ハンブルグ製ピアノ
ハンブルグ製のスタインウェイは、ヨーロッパ市場向けに作られており、音色が明瞭で「きらびやか」かつクリアであることが特徴です。
製造過程では、ヨーロッパ産の木材やパーツを使用し、伝統的なヨーロッパのクラフトマンシップが反映されています。見た目にも細部にわたる仕上げが美しく、クラシック音楽を中心に人気が高い傾向があります。
ニューヨーク製ピアノ
一方、ニューヨーク製はアメリカ市場向けに作られ、音色はより温かみがあり、豊かで力強い低音が特徴です。
アメリカ産の木材やパーツを使用し、デザインはシンプルで堅牢な印象を与えます。ジャズやポップスなど、多様な音楽ジャンルで愛される傾向があります。
両者の違い
両者の違いは、音色や仕上げのわずかな差異に過ぎませんが、演奏者にとっては大きな選択ポイントとなります。
どちらもスタインウェイらしい圧倒的な音響性能を備えており、個々の好みに合わせて選ばれています。